☆英海軍空母 クイーンエリザベス
2017年か2018年のBBCの番組だったらしい
ROYAL NAVY HMS Queen Elizabeth
英海軍広報番組を見ないことも無いのだが
3分～6分程度と短いので内容が詰まってない。
しかし外部取材（TV取材）させたドキュメンタリーは
力を入れている模様でその内容は他国の国防省の
広報を凌駕する番組が多い。
クイーンエリザベスのコンポジット（組立）～
SEA TRIAL～母港ポーツマス到着までで
60分×3シリーズがあった。
（タイトルにクイーンエリザベスが入ってない）
英国のドキュメンタリーを見て驚くのは
この番組に限らず＜失態も隠さない＞
別番組では乗組員が艦長から懲罰審査を
受けるシーンまで放送する。
（海自でも艦内で子作りする隊員達がいたんだから
不祥事には事欠かないが間違えても自衛隊凄い系で
そういう内容は取り上げない）
この番組ではクイーンエリザベスが公試験
SEA TRIALとして進水後に1ヶ月ほどかけて
ハイスピードやターン等の試験をしていくのが
エンジントラブルに何度も見舞われていた、
水漏れオイル漏れやスクリューが5枚羽根で
その一枚の結合が不良でボルトが緩み
片舷でテストを打ち切り修理のために帰港。
（スクリューをドライドックで取り付けず、
水中作業で結合するのは難しいと思ったが
案の定だった）
マストが橋に引っ掛るほど高いので
起倒式になってる、艦内放送用にスタジオがある
乗組員のベッドなどけっこう私物が認められているらしく
＜シーツも私物を使う人がいる＞、これが最先任下士官
レベルになるとソファーやミニアクアリウムや飾りだらけ
艦長の従兵stewardが2名もいて、それだけではなく
専用のギャレイもある（階級制度の名残だろう）
艦長だけではなく高位の来客にもそれらの従兵が対応、
何処の海軍も士官の食事時には乗組員がサーブする
のが基本だがUSN LCSは人員削減の為その恩恵は無い。
他にも100年前の偉業を称えメモリアルフライバイパス
WWⅡの海戦で戦死した2人の乗組員の祖父が
眠る場所へ停泊していたQEからボートを下ろし
（スカパーフォローではそれ以外の目的もあり停泊）
その場所に連れて行き古参乗組員が歴史を語り
黙祷とチアーズを3回
面白い言葉は着艦失敗は（訓練で想定）
普通の英語はCLASH LANDINGだが
海軍語か俗語では擦ったら火がつく
match landing
（因みにフライトデッキには
自動消火装置が埋め込まれてる、
乗員を減らす為にそれ以外にも
弾薬類の移送は自動装置）
一斉離艦 同時発艦
Ripple launch
出港用意は商船などでは
Set Sail
アメリカ海軍は
UNDERWAY（この前に何か言ってるらしいが
ちょっと聞き取れない）
英海軍はこう表現するのか
LET'S GO
旧日本海軍もこれにならって
＜レッコ＞という言葉があった
海自が大型ヘリ空母にF35Bを搭載したがってるが
夜間発着訓練や同時発着など一人当たり100時間ほど
それらの訓練に割当てないと艦艇での運用は出来ない
らしく導入＝戦力と思い込んでる人は幸せだ。
（艦上での整備作業も必要になるし整備補給
その他の航空関連の作業者の訓練も必要）
PS
1/BBC（と英海軍）がもう1つ間接的に取り上げたのが
女性乗組員で士官も兵下士官もいるが、学制が異なるので
17歳から乗れて若い乗組員は17歳。
そして下士官からの叩き上げ士官と思える高齢の
中尉が＜英国で最高の女性達がこの船に乗組んでる＞
＜彼女たちがいないなら戦場には行きたくない＞等々
言っていたのは嘘偽りは無いと思う。
日本では女性乗組員の登用は自称愛国者たちが
積極反対する。
2/別国陸軍の新兵訓練動画の中で検問や治安活動の訓練で
たった一人相手に言う事を聞かないので
空砲を威嚇発砲したのは笑える、本当は笑えない
（インストラクターも苦笑していた）これは
10分程度が現在45シリーズ以上ある。
3/英国海軍の＜世界トップレベルの駆逐艦＞を
また別の番組で45分*4シリーズ掲載していた
2018年の番組で（7ヶ月の派遣に密着）
黒海 地中海そしてシリアへのミサイル攻撃時の
様子（直接行動はせずその攻撃部隊の護衛）を
描いていた、事故や故障や乗組員の失態も
隠さず放送するのはさすが英国でやや愛国的な
描写があるのだがそれでも駄目な所を隠さない。
CICの武器官制システムモニター以外は
隠さない、DROPKICK、TOPPLATE 等の海軍軍事用語が
CIC内部で飛び交う緊張感や作戦前に乗員全員の
スマホを没収し情報管理をしたりそういう様子は・・・
日本国内の番組では有得ない、アンチフラッシュギア
等々の装備、キラートマト（これは知ってる人や
分かる人は分かる）。。。
