レヴュー/シンクロダンディーズ

 

☆1125
原題< SWIMMING WITH MEN   >        
邦題「 シンクロダンディーズ  」2018英

01.数字の人
02.増やして偶数
03.パーティーの余興
04.猛特訓
05.大会までのカウントダウン
06トムを守れ
07.世界選手権
08.ハッピーエンド

会計士エリック 主演
へザー その妻
ビリー 息子
スーザン 女性コーチ
ジョナスユングベリ SWE人のシンクロ野郎でスーザンの恋人だったが・・ 
泥棒トム
コリン 工事現場監督


フランス映画<LE GRAND BAIN>とほぼ同じというか
フランス版とイギリス版のイギリス版

仏作品は出演者それぞれの個別事情を丁寧に描き
群像劇に近いのに対し今作品は主役のみ対象としてる。
好き嫌いはあるだろうが私としてはフランス映画の方が仏映画界では
大物が出ている点と若干捻りがある事と笑えるシーンが
多々ある事と最大の良さは何と言っても<音楽>がて良かった
(ただ不愉快過ぎなのは予告でのナレーションあいつの過剰な声が大嫌い)

英作品もそこそこの出演者が揃っていて妻役や女性コーチの
恋のライバルで嫌なSWE人ジョナス(本物の彼はNOR人)が良かった、
あれだけのルックスがあるのに何故か嫌われ役悪役が多い、
むしろあれだけのルックスだから嫌われ役が板につくのか?
ただ脇役が脇役であり他の作品では主演或いは助演レベルの大物ではなく
脇役としては良く見るというレベル。

イギリス作品の良さは何と言ってもカメラワークで
(ハリウッド流の莫大な予算でのCG・FSXによらず
フレームや場面転換等々)この作品でも遺憾なく発揮された
(不思議に思うのがトレインスポッティング&TS2の良さは
物語もあるが映像センス映像美もあるのに言及する人が
ほぼいない事)

空港の後でタクシーがパトカーに追いかけられる意味が
分らなかったがGPS発信機を切り捨てて国外逃亡した事が
映像で説明される


中年の危機が訪れたエリック(仕事はつまらない妻とは不仲)
プールで泳ぐのが唯一の趣味、そこで下手くそ男性シンクロを見て
アドバイスをした事からチームに入り中年の危機を克服していく
もちろんイギリスでも男性シンクロはあまり良く思われてない
ミラノの非公式世界選手権へ出たチームは仏作品と共通で
やはり日本もあった。

妻は地方議員になり図書館閉鎖に反対
イギリスの予算カットがあらゆる所へ及んでることが分る
(教育も医療も)
そしてそれに反対する住民運動が健全に行われてる事もわかる
(それが結果を伴うか否かを問わず)


船に住んでる奴は
不倫相手に捨てられ妻に別れられる

ケオス

ゲッペルズ
ワインの勘違いが笑えるが人の家で打ち合わせする奴も悪い
(紅茶程度ならともかく)

I'M IN

英国は偉大だった

サイレントが喋ってて和食 フグ がセリフで出る

図書館閉鎖の委員会中の審議中にシンクロメン達が
登場し妻を取り戻し嫌な野郎を殴って終わり
(8人だけのモブともいえる、あの手の馬鹿げた事を
やらせたらイギリス人ほど優れた奴等はいない)

仏作品の< LE GRAND BAIN >は
メンバー全員がある種の<回復><修復>がなされたが
この作品はエリックだけ


空想的シーンはこの映画に限らず嫌悪するのでいらない
(現実か空想中か不明で紛らわしい、
はっきりどちらかにして欲しい)

フランス映画<LE GRAND BAIN>のレビューと
珍しくダブルでUPするので比較はそれぞれで