映画レビュー ワンモアライフ

☆1228


原題<Momenti di Trascurabile Felicita >
邦題「 ワンモアライフ  」2019ITA

原題:グーグル様によると<無視できる幸せの瞬間>
意訳 取るに足らない幸せの瞬間

1.間違いがある
2.1時間32分
3.最高の伴侶
4.恋の遊び
5.家族との記憶
6.残り30分
7.真の欠点も
8.真実
9.愛してる
10.側にいる

シチリア パレルモ

パオロ 女たらし チン軽男の主人公
妻アガタ
娘役アウロラが美少女
ANGELICA ALLERUZZO 15歳設定
息子フィリッポもリトルイケメン

イタリア映画で関心というより驚愕するのは
キリスト教をネタにコメディー作品を制作>できる

正直に思い込みが間違いだったと自白しておくが
92分のやり直しをそのまま92分の映画内で
リアルタイムで進行すると勘違いしていた、
パオロの過去回想だらけでむしろ現在進行形の
描写の方が少ない。

そして<大事なのはスムージー>ではなく”家族”という
流れなのだが、これがアジア系作品なら群像劇みたいに
家族各々の描写を入れ<一家>として描くのに対し欧米は
たとえ家族の大事さを描くにしろこのように<個人のみ>で
描く違いがある(パオロとせいぜい妻の物語で添え物的に
天国の計算ミス員が邪魔する程度で子供は実質後半からしか出ない)

パオロが絶対にモテそうにないとは思わないが
そこまでモテて困るほどのルックスかといえばそこは疑問

アウロラが父親を嫌うのは当然としか思えない行動ばかり
(信号無視、駐車違反、冷蔵庫の飲み物ラッパ飲み、
食べ物で遊ばないで、女が料理男が待つのは時代錯誤)
「大勢の人の前で仕方なく」

死期を悟らざるを得ない状況だから家族と
和解していくつもりが全然出来ないとか
切ない笑いシーンが笑えるのだが、娘に
妻との馴れ初めとプロポーズの経緯を説明すると
今まで毛嫌いしていた娘が父親を見直したり
最後は家族団らんをしたりけっこういいシーンも多い。
下らないシーンも多いが、カフェかバーみたいな所で
昼間からサッカーを見ていて天国の役人の予言能力で
サッカーのその後を予言的中とか爆笑シーンも有る。


「あなたの事を思ってるけど毎日じゃない」
「あなたの事を思ってない毎日」By アッキー
死ぬ前に見るといわれる走馬灯は予想と違う

「冷蔵庫のライトは閉めると本当に消灯?」
「ガラス割りハンマーは取り出すのにもう1つ
ハンマーがいる」と下らない事だらけ(カバーを外せば済む)

「神にも間違えがある」と堂々と描いている
計算ミスで現世に92分間だけ戻れる
(天国の雰囲気と態度が役所的なのも笑える)



年に一度だけなのに何故そんなに嬉しいのだ?
「明日だから」

馬鹿な男がコースターの裏によく・・・・
「これはあなたの番号?」とりあえず1つテクニックを教えてもらった。
子連れでアペリティフの飲み会
PTA不倫しかも妻に目撃されるオマケ付き
パオロは「穴があったら入りたい」ではなく
「穴があったら入れたい」タイプ

全てではないが基本的に結婚後に妻以外で
関係を持った女性との思い出ばかり、1人だけ92分内で
偶然に本当に再会するが、それ以外はしてない。

分らなかったのは海岸で美男美女のカップルと一緒にいて
夜になったら突然子供になったシーン、単なる憧れ?
母親?姉?(一応実在した女性)

感情移入したくなるタイプではない
私とは違うページの上に立っている、
天国に行くのは同じだが。


エスプレッソコーヒーを飲みまくってるシーンが多い

自分は不倫しまくる割に妻の不倫は許せない

高麗人参茶入りコーヒー?
バリスタ

セリエA昇格を<賭けた>試合
イタリア人はオッサンでもクールに見える

空想と現実の区別が紛らわしいが
場面転換は密接にリンクして切り替わるのは
面白いシーンが多い。

待ち合わせ場所を自宅に近く持ってきて
交渉する、親友にカードの暗証番号を隠す
「たかが250 €」

「パパは最初からいないも同然だった、
子が親を愛するのは当然」
「想い続けるが毎日じゃない」

想像と過去回想 現在の違いがわざとだが分り難い

人生のやり直し


「家に送るときにどこに住んでるか分った」
踏切が邪魔をしていて 彼女を送るときと送った後が
頭痛の種になっていた
「彼女も皆踏み切りを気にしてなかった」
習慣によって消耗する恋
家が近くだから嬉しい
愛情が冷めた?「もっと複雑」
我慢の限界だったが市議会がアンダーパスを作って解決

最後は予定通り交通事故になるかと想ったら
スピードアップしてすり抜ける。

パオロは不倫を止めるだろうか?
最後のスマホは彼の(妻以外への)性欲は死ぬまで
直らないことを示唆してる

1度だけでは不足しそうだから再度強調しておく娘役の
ANGELICA ALLERUZZOが美人だった。

イタリアのコメディーは台詞の語感がそれだけで笑える
北欧(ゲルマン語系)の発音もカワイイと言われるが
イタリア語には負ける。

トンネルみたいなところに
SCUSATE SE ESISTO と落書きしてある
2014年イタリアのイタリア映画
直訳--生きていてすみません
邦題「これが私の人生設計」映画タイトルと同じだが
イタリアでの女性の生き辛さを表現する言葉

低評価するのは主役男性に感情移入出来ないと
批判してるが<そのゲスっぷりが笑える>