「ずっとあなたを愛してる」     2008年  フランス


七十八 「ずっとあなたを愛してる」     2008年  フランス ☆☆☆☆☆


(原題:IL YA LONGTEMPS OUE JETAMU)スペルミスあるかも

製作:CANAL+   本編112分 / 全編116分


主演 姉:ジュリエット役 / クリスライン・スレットトーマス


他登場人物:準主役 妹:レア


レアの夫:リック 養女:クリス(プチリス)、アメリア  レアの同僚:ミッシェル


 


題名は童謡というか作品中でも2~3度主役とその姪がピアノを弾きながら歌い流れる曲名からだが、姉妹愛もあると思う、姉の再生とその過程での妹達の関わりを描いていた


因みにこの曲はフランスではかなり有名というかポピュラーな曲らしく別の作品でも父親が娘に子守唄として歌ってあげるシーンがありました。序だから一番だけ歌詞を書いとく。


 


「澄んだ泉の畔を私は散歩していた、あまりにもきれいだったので水浴びをした、


             昔からずっとあなたを愛している、あなたのことを忘れない」


 


ストーリー:空港で誰かを待っている女性、そこへ走ってきた女性がいた、車で一緒に走ってきた女性(妹)レアの家に向かう、フランスのローレヌと言う所に住むそこでは編集者の夫、養女(ベトナム人)クレリス/愛称プチリスとアメリア、夫の父親が住んでいた


(父親は脳梗塞で倒れて以来口が利けないが読書好きのいい父親)、夕食の時話をするが


夫は義理姉が来たことを迷惑がる。翌朝学校にプチリスを送った後にジュリエットが警察の保護監察官の元へ出頭しなければならなかった(殺人罪で15年の服役していた)


その保護監察官は良い人でコーヒーを出し“オリノコ川”が好きで雑談などをしていた


そして本題で仕事はしているか何処に住んでいるかと聞く。妹のレアと姉のジュリエットは10以上の年齢差があってレアは大学で教鞭を取っていた。福祉事務所の女性が来て


ジュリエットの職業紹介にやってきた秘書を希望していたので面接に行って担当者(ボス)


と話をするが(福祉事務所経由なので出所者と言う事は当然知っている)、ボスは「仕事が出来る人なら良いが、15年も服役していたとは何をした?殺人か?誰を殺した?」と聞くので「息子を殺した」と答えると激怒して出て行けといわれる。


 姉妹と養女の4人で動物園に行った時にプチリスが「動物が閉じ込められて可哀想、


刑務所は悪いことをした人達だけ閉じ込めている」と言ったのでレアが怒る(養女には


姉が服役してたことを説明していない、夫が困惑する理由)、その晩に夫がレアに今日は


姉とどんな会話をしたかと質問して2人は喧嘩になる。


 警察署で保護監察官と話をするが彼は「缶詰ばかり食べている」とか雑談ばかりする、


帰りに妹がいる大学に行ったジュリエット、車の前で待っていたら妹が同僚のミッシェル


と一緒で彼に「君にこんな綺麗なお姉さんがいたとは初耳だ」と言われ紹介される。


《妹は姉が服役してその後知り合った人には一人っ子で姉妹などいないと言っていた》


帰り道に父のことを聞いたらガンで1999年に亡くなった、刑務所に入って絶縁状態で


知らせるなと言われいた、母親はその4年後くらいからボケて施設に入っていた。


 


ジュリエットとプチリスが一緒にピアノを練習する、別の日に彼女は病院の秘書の面接に行く、担当者はPCスキルなどを質問して「元医者であった事等は伏せるように」といい


最終判断は院長がすると言われる。夫のリックと妻のレアが久し振りにデートをしようとして夫が子供は誰に預けた?と聞き「ジュリエットに」と答えると「殺人者に預けたのか?」と怒り帰りデートは中止。


 ジュリエットが美術館にいると偶然レアの同僚のミッシェルがいて一緒に作品を見て


「私の一番のお気に入り」の作品を見せられたりし帰りに一緒にお酒を飲んだりする。


家に帰って食事の片付けをしているとリックが銀行口座は開設したかと?とか聞いてくる《家にいるのが邪魔と・・・》プチリスが本を読んでと言うのでリックが行くと


「ジュリエットに読んで欲しい」と言ったとリュックが戻ってきた(2人は馴染んでいた)


 夫の父親以外の家族が郊外に出かけ大学の教員仲間と誰かの別荘でサッカーをしたり女性は花を摘んだり食事をしたりする、夕食時に大人だけが話しているときにジュリエットが謎の女性と言う事でジェラールと言う人物が色々聞いてくる今まで何をしていた、モサドの情報員?と聞かれるがジュリエットは「殺人罪で15年服役していた」と言うと皆は笑い出し「ジェラールの負けだ」と言った(ジョークで真実とは思ってなかった)部屋を出たジュリエットをミッシェルが後を追い話をする(真実と気付いていた)、彼は大学の教員になる前に刑務所で囚人に教えたと言い囚人の皆が凶悪ではなくいつ立場が逆転してもおかしくない自分とは紙一重なのだと気付いたと言う、そして彼女を家まで送る。


 


後日妹のレアが授業である本の感想を話す学生に「現実の殺人と小説の殺人は全く違う」と激怒して出て行く(学生困惑)


病院の秘書に採用されタジュリエットが勤務を始める、学校から帰ってきたレアがピアノのある2Fに行くとジュリエットとプチリスが一緒に弾いていた、レアに気付き一緒に


弾こうと言い冒頭に紹介した歌を弾く。


 また別の日に保護監察官と話しをいていて「裁判の時に夫と別れそれ以来会ってない」と言うと監察官も「離婚して1人暮らし」と話す、仕事の話になり「昔は研究職の医者として働いていたので不思議な気分」と言う、監察官は昔からの夢で“オリノコ川”に出発すると言う。


 家に戻ったジュリエットがプチリスとキッチンにいるとリックが脚立から落ちて肩を脱臼するが元医者のジュリエットが直に肩を元に戻す。


姉妹でプールに行っていたときジュリエットがレアに「私がいないときに私のことを忘れていたでしょう」と責めると家に帰ったレアは大切な小箱に入った手帳を見せて、毎日姉の名前を書いて忘れないようにしていたのを泣きながら見せる(ずっと忘れないようにしていたと)


 病院で仕事をしていたジュエリットが院長が呼んで「協調性が無い、少し気難しくて


口数が少ないので周囲から不満がでてる」と言う。翌朝リックが子供の迎えにどちらも行けないので今まで嫌らっていたジュリエットに遠慮がちに頼む(信頼するようになった)


翌日に施設に入っている母を姉妹で訪ねるがボケている母は妹のレアには気付かなかったが姉のジュリエットには気付いて「学校から帰ってきたの?」と言う、「家につれて帰って」とか言うが、「何してるの図う図うしい人、出て行って」と追い出す。


また別の日にキッチンでご馳走やケーキをジュリエットやプチリスが作っていた、そこに


リックが帰ってきて「何があった?」と聞くと「病院で正式採用されたのでパーティー


と言った、裏口からはミッシェルや同僚夫婦も入ってくる


 


ジュリエットが勤務後にミッシェルに電話して今日会えない?と言ったら「会議があるから」と断り、終わった後は?と聞くと「同僚と打ち合わせ」と断られる。仕方ないので家に帰ると実は彼女の誕生日でサプライズで皆で待っていた。ある日ジュリエットが出勤前に部屋の片付けをしていて慌てて出かけて行くとき枕の下に隠していた息子の写真と手紙が落ちた、そして下の養女のアメリアが拾ってレアに見せる、手紙の裏に何かを分析した数字があり専門家に分析の解読を依頼する。帰り道にジュリエットは独立して1人住まいをするアパートを見つけていたのでレアを案内する、家に帰ったレアに分析解読を依頼した医者から電話があり結果を聞かされる。(この時の電話の内容は聞こえないが、養女が声を出して読んでいる本の内容で死を暗示するような感じに為っている)姉に聞きに行きレアが「何故私達に何も話してくれなかったの、何か力になれたかも」「痛みに耐え切れず泣き叫ぶ子供に何が出来たの、今にも死にそうな子に何ができる」と泣いて反論するやっとで話を聞くと、前兆がありこっそり渡してくれた“手紙”を分析して先が長くないことを悟った、そして息子ピエールを連れ出し2人だけでパーティーをして本を読んで寝かせ注射の説明をして安楽死させた。刑務所に入って本望、釈明はしたくなかった釈明は口実で死に口実は無い と。窓の外には雨が降ってた、(天候も気分を表す表現の一つ)


ミッシェルが入ってきて1Fから「誰かいる?」と聞いたので


Fでジュリエットが「ここにいる、“私はここにいる”(家から出てゆかない)」 END


 


ポリバケツとバスタオルくらい必要かも。レンタルショップの棚の大部分を占めるのは
アクション系(ソルトとかアンストッパブルとか)や恋愛モノ、ミステリー、サスペンス系が非常に多く、この「ずっとあなたを愛してる」みたいな「ヒューマンドラマ」系作品のジャンルは確立しているけど、万人受けする分野ではないので映画を製作しても大ヒットして巨額の利益をもたらす事は先ず有り得ないので、製作数が少ないのと仮に製作されてもレンタルショップが扱わない、扱っても本数が少ない宣伝が少ない等で見る人が少なくて残念です、アクションとか恋愛モノは“新作”から格落ちするスピードや”多作過ぎて余程の作品で無いと記憶に残らない“と言う傾向があるのに。