矛と盾


☆高額兵器   一〇一〇


オスプレイ、F35、グローバルホーク等々の高額兵器に飽き足らず
長距離巡航ミサイルやイージスアショア等の導入も急遽政治判断で
決定しているみたいだ。高速巡航ミサイル等は防衛省も検討していたのを
国会議員達がオスプレイみたいに強引に決定した流れがある。
そこで出てきた情け無い問題が<搭載出来る機体がない>
ハードポイントを改修してF35に搭載は可能らしいが
そもそも<要撃戦闘機>がメインで導入していて何時の間にか
攻撃戦闘機に変更する強引さだ。

つまり<初めに導入ありき>で国防戦略も戦術も無い
アメリカが開発導入した経緯は(海兵海軍空軍の共通機体は別として)
ネットワーク化で相手に優位に立つだとか偵察機や電子戦機に兼用出来るとか
1機あたりの戦闘能力の強化により保有数を削減し人員削減や空軍基地の削減等々
計画が先にあり開発した機体だ。

日本の場合は(もちろん有る程度の計画はあるだろうが)戦闘力が高い機体を
導入する事が先決でその後に運用計画を策定してる気がする。


長距離巡航ミサイルを導入しても<相手国の目標を把握できない>日本の情報力では。
固定目標のレーダーや空軍基地その他インフラ等なら攻撃も可能だが、
移動目標となると把握は不可能な上に仮に把握できたとしても
巡航ミサイル亜音速で弾着までに時間を要する難点がある>
近距離まで接近して発射するなら長距離巡航ミサイルの意味が無い
移動目標の発射場所を確認できたとしても弾着するころには退避してる
可能性が高い(1台しかないならJTACが誘導可能かもしれないが
JTACの要員数より多い)。
発射してない段階平時に先制攻撃したら<中国の出番だ>
パールハーバー真珠湾だと大騒ぎするに決まってる。

自衛隊は特殊部隊しか保有してないが仮に高性能ライフルがあったとする
しかし<兵士が標的に命中させきれる腕を持つかは別問題>で
仮に優れた射撃能力を持っていたとしても自衛隊員なら
<実際に射撃できる意思があるかも別問題>
/簡単に人を殺せる人間はいない躊躇するのも出てくる、発砲率という数字がある。
そして<実際に射撃できるチャンスがあるかも別問題
/夜間とか不可能に近い場合もある>
敵とコンタクトしない限り敵は殺せないしコンタクトしても露出して
ダメージを与えられる場所を見せない限り殺害できない。
そしてライフルだと<有効射程距離内>でない限り不可能という
問題も出てくる

しかし決定する議員連中やネトウヨは優れたライフルがあれば
必ずや丁寧に真摯に敵を殺害できると思ってるのと同じ。
長距離巡航ミサイルがあれば中国に有利になると思ってるだろうが
<中国を見下しすぎている>矛と盾であちらもそれに対抗する
兵器などを研究してる(ステルス機を探知するレーダーも超音速ミサイルも)
数年間は有利かもしれないが直ぐに陳腐化する。
大艦巨砲主義>が亡霊のように日本に残ってるのが情け無い
先進兵器さえあれば勝利すると思い込んでいるが必ず有利とは限らない
(戦略戦術がそれより早く変化している、ロシアのウクライナ侵攻やISのテロ等)
戦艦大和が無駄だったのと同じ優れた兵器と思って開発したのに航空機が主役になった。
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どのような兵器も登場したばかりのときは酷評され戦術と(戦傷戦死者数)
を変化させてるのが時代の流れだが、まだ登場したばかりの新兵器なら普及を
待って導入するとか他に方法もある。新システムが必ず成功するとも限らない
(ズムウォルト級もLCSも海軍だが失敗してるに等しいし陸軍の
 ランドヲーリアー構想も失敗した)