☆1149
原題＜ THE DEATH OF DICK LONG ＞
邦題「 ディックロングはなぜ死んだのか？」2018 A24
ちょっと難しいサスペンスコメディ敢て説明すれば
DICKはニックネームでもあるが男性の三本目の足
A２４作品と期待した場合には若干裏切られた人が多いと思う
ジーク
妻リディア
娘シンシア
アール
ディック（リチャードロング）
スペンサー保安官
ダドリー保安官助手
リクター医師
酔ってハイになってライフルを撃つ事が＜ハメを外す＞
伏線や示唆（解決のヒント）は描写されてる。
白人男性の転落物語でもあるが、既に低所得者で
社会的地位はかなり低いからその無軌道ブリ
無計画性、その場、嘘の上塗りで墓穴が深くなる
無限ループ、何をやっても上手くいかない・・・
等々のアメリカ人が好みそうな＜ダメ男＞
こういうコメディーでダメ男（女）を登場させる時が
近年の性別人種問題がセンシティブになってるので
白人が多いのは偶然ではない（馬鹿男を黒人にしたら
黒人差別になりかねない）
笑えて笑えないのが娘シンシアを
学校に送ったらディックがアスホールから
流した大量の血が染み出て服が染まる。
そこに婦警が来る上に彼女が父親が
財布を拾ったと話しかける。
保安官は杖が必要→私事や病気が原因で
職務遂行が出来ないなら恐らく保安官には
なれないので、職務中が原因だと
示されてる事になる（単なる交通事故でも）
「喉の出血は救えるが、お尻の出血は救えない」
決定的な事実 知らない方が良い事もある
「検出されたスペルマは人間のではなかった」
病院とジーク夫婦の会話はリンクした並行描写で
コメディーの面白みはないがこういう編集はさすが上手い
「コメットに掘られて死んだ」
最後に犯馬の仕業と設定すると思ったら
中盤で答えを出し、夫婦同姓なのに
家庭崩壊してる安倍元首相夫婦みたいに
夫婦が崩壊していく（当然と言えば当然で
女性と不倫してたと分ったほうがまだマシ）
この辺はどことなく笑える。
「バンドの練習にしては遅すぎる
本当に練習だけ？」
雨の中シンシアの濡れた服を燃やそうとして
失敗
車を処分する際に沼に沈めるつもりが沈まない
（しかも滑って落ちる）
人目があるところでナンバープレートを捨てる
車を盗まれた事を妻に言うと当然直に警察に
連絡して泥沼の弁明が始る。
（GOODの方の車と言ったのに大した車でないとか）
車が盗まれたと嘘をつくが夜に盗まれたというのに
翌朝学校に送ろうと使った。
被害者ではなく＝身元不明者と言ってる
保安官助手ダドリーが同性愛者と
描写されてるがそれ自体は展開に無関係
ASAP（多くの日本人はアサップと読むが違う）
保安官「解決しろとは言ってない」
暴力事件が多いアメリカでも
実際に発砲をする警官は特殊部隊員や
都会でもない限り一生に一度あるかないか
という場合も多い。
ディックの妻ジェーンが馬小屋に来て
コメットを撫で「浮気してるの？」とか
同性愛者婦警に答え「ゲイは嫌い」
獣姦が発覚
ジークがダドリー婦警から逃げるかと
思えば犯馬のコメットを逃したのは笑えた、
しかしコメットは逃げなかった。
釈放されるジークを見る警察官達の
軽蔑した視線
リディアとシンシアは父（祖父）の家に
ジークとアールは町を出る、一応想像は
出来たがレーク？女性も一緒。
笑える人には笑えるのだろうが笑えなかった
テンポとセンスの悪いサスペンスコメディー
テンポ良くて＜有得ないだろう＞という事が
起こるコメディーなら爆笑だったが、その辺が
なかった。
ハッピーエンドでもなくサクセスもないが
一応再出発をするからその後は想像に任せられるが
あの２人と１人の女性が今後幸運を成功を掴む事は
＜実力も運のうち＞で難しい、因みに勝間和代は
アメリカは努力すれば成功できる社会と正々堂々と
書いて本を出したのは私よりも現実を分ってない証拠。
A24作品の単独配給（出資）で目立ってきたのが
ここ５年程度で独特の存在感があり強烈なヒットは
してないが「The Lobster」「Ex Machina」
「The Florida Project」等優れた作品が多い割に
＜理解出来る人が少ない＞のも事実で現にヤフーレビューでは
例えば「Free fire」は「分らん分らん」だらけで
低評価されたり「The Florida Project」はイデオロギーに基づき
内容を貶し低評価するレビューワーが多い事でも知られる。
（要はヤフーレビューワーの多くが低レベルでA24が
理解できないのに鑑賞してる）
オープニングでＡ２４タイトルが出てくるのは直近の
作品からでＥＣで見つけるのに比べたら隔世の感がある。
教会は出るが祈らない
貨物列車→何かのメタファー？頻出の意味が分からない
アラバマ州
